第236回岡山県耳鼻咽喉科集談会に出席してきました。
今回の集談会はいつもの岡山衛生会館ではなく、岡山大学鹿田キャンパスにあるJunko Fukutake Holl(Jホール)で開催されました。
まず岡山大学耳鼻咽喉科の西﨑和則教授により、『難聴高齢者への対応』と題して講演がありました。
高齢化社会が進むなか、高齢者の難聴に耳鼻咽喉科医がいかに関わっていくべきか、現在進行形の耳鼻咽喉科学会の取り組みについて解説がありました。
また、年金受給開始年齢がじわじわと引き上げられる方向ですが、高齢になって就労を続けるためにも補聴器が有用であるとのお話があり、とても参考になりました。
次に岩手医科大学耳鼻咽喉科教授の佐藤宏昭教授より、『突発性難聴診療の現況~診断ガイドライン作成に向けて~』と題して、特別講演がありました。
耳鼻咽喉科診療でよく遭遇する突発性難聴ですが、実はまだ診断、治療のガイドラインは定まっておらず、現在作成中ではあるものの、いつ完成するかまだメドが立っていないそうです。
治療の中心であるステロイド投与が本当に正しいのか考えさせられる内容でしたが、いずれにせよ突発性難聴の患者さんはとても不便・不安を感じておられますので、その病状、治療法などについて正しく情報提供し、丁寧にカウンセリングしていくことが重要だと再認識しました。
久しぶりの鹿田キャンパスでしたが、Jホールをはじめとしてどんどん新しい施設が造られているため、私のいたころとはだいぶ景色が変わりましたが、それでもとても懐かしかったです。
気持ちを引き締めなおして明日からも頑張ります!
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