診察の時に使うヘッドライトのデモ品をお借りしました。
『ビデオオメガ500LED アンプラグド DV1』というヘッドライトで、LED光源付きの弱拡大ルーペで患部を観察でき、その映像はケーブルを通じてパソコンに表示・取り込みができます。
本来は眼科で眼底を観察するのに使用する装置ですが、耳鼻科の診察で使用できないか、試してみることにしました。
左側の普段使っているヘッドライトと比べてみると、相当大きいですね。
使ってみた感想ですが・・・
良い点
・光源の明るさ、ルーペの具合など、耳鼻科診療に対応できる基本性能を備えていた。
・私が見ている映像がリアルタイムでパソコンに表示・保存でき、ピントが合えば例えば鼻のかなり奥まで撮影もできたので、うまく使えれば患者さんへの説明にすごく有用であろう。
問題点
・ルーペが弱拡大しかないので、耳を診察する際には診察用顕微鏡を使用する必要があり、診察ごとにヘッドライトを脱いだり付けたりするには大きくて重すぎる。
・自分が見えていても、取り込んだ映像のピントがずれていることが多い。
・観察する際の、視野の細かな調整を素早く行うのにはちょっと扱いにくい。
・ヘッドライトとパソコンをつなぐケーブルがあるため、移動の妨げになる。
結論としては、スピードを要求される耳鼻科診察では、現時点では残念ながら実用的ではないかな、と感じました。
しかし、診察時に私が見ている鼻やのどの映像を患者さんにお見せできれば、きっと喜んでいただけると思うので、もう少し軽く、シンプルな構造に改良していただけたらぜひ導入を検討したいです。
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