来年から施行される予定の新専門医制度が揺れています。
「専門医制度の導入延期すべき」 医師会など見解 NHK NEWS WEB
これまでそれぞれの診療科の学会が独自に運営してきた専門医制度を、第三者機関が一括して管理することで専門医の質をさらに向上させることが新専門医制度の目的で、その目的自体はとてもよいことだと思います。
しかし、専門医取得のための研修病院は大学病院などの大きな病院に限定されており、地方の中小病院に赴任する若手医師がいなくって医療の地域差、偏在化をまねきかねないと反発の声が上がっています。
また、専門医の資格更新のための制度設計がどうにもお粗末で、学会に参加しても更新単位が取得できる講演は人であふれかえり、それ以外の講演がガラガラという、みっともない事態に陥っていました。
これは先日出席した耳鼻咽喉科の学会に限ったことではなく、ほかの診療科でも同様の事態が発生しているそうです。
家族に支えてもらいながら試験勉強の時間を確保し取得した専門医資格なので、できれば維持していきたいのですが・・・、こんな不毛なスタンプラリーを強要されるくらいなら、専門医辞退も検討しなければいけません。
資格がなくても勉強は自分で頑張ればすむ話ですし。
新専門医制度、今後どのような方向に話が進んでいくのか、注目しております。
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