プールが始まり、夏カゼも流行っているせいか、急性中耳炎の患者さんが急増しています。
夜間に耳が痛くなったら、手持ちに痛み止めの座薬や飲み薬があればそれを使用し、なければ耳の後ろを冷やして痛みをしのいでいただき、翌日以降の耳鼻咽受診で問題ありません。
治療方針を決めるためには鼓膜の観察がとても大切です。
軽症であれば痛み止めだけで自然に改善が期待できますが、抗生剤投与が必要な場合もありますし、重症の場合には鼓膜切開(鼓膜に小さな穴をあける)して膿を外に出してあげたほうが良いこともあります。
昔は急性中耳炎を見たら片っ端から鼓膜切開する耳鼻科医も多かったですが、最近は重症でなければ鼓膜切開しなくても大丈夫なことが分かってきて、切開するケースはめっきり減ったのでご安心ください。
耳を痛がっている(痛がっているかもしれない)ときには、お近くの耳鼻咽喉科を受診していただければと思います。