- ステロイドは強い効果が期待できる反面、副作用もそれなりにあるお薬です。
- ステロイドの副作用は大量投与で現れるものと、長期投与で現れるものに分けられます。
- ステロイド漸減(ぜんげん)投与では、大量投与で現れる副作用に特に注意が必要です。
- しかし、実際には何も起こらないことのほうが多く、これらの副作用は出現したとしても治療が終了すれば次第に改善していくことがほとんどです。
【大量投与で現われる副作用】
-
感染しやすい(免疫抑制作用)・・・安静を心掛ける、マスク・うがいの励行
-
糖尿病・・・血糖値が上昇するため入院が必要な場合もある
-
胃潰瘍・・・抗潰瘍薬を予防的に使用する
-
精神症状(不眠、躁うつなど)・・・睡眠薬などで対応
-
むくみ(ムーンフェイス・中心性肥満)・・・一時的なもので、ステロイドの減量とともに改善する
【長期投与で現われる副作用】
副腎機能の低下、ステロイドからの離脱困難 、骨粗しょう症、高脂血症・高血圧、筋力低下・筋肉痛、白内障・緑内障 など