ステロイド漸減(ぜんげん)投与

ステロイドとは

  • ステロイド骨格という構造を持ったホルモンの総称のことです。
  • 副腎皮質ホルモンや男性ホルモン、女性ホルモンといわれているのがステロイドです。
  • このうち、当院で「ステロイド」と呼んでいるのは、「副腎皮質ホルモン」のことです。
  • 副腎皮質ホルモンは強力な抗炎症作用抗アレルギー作用抗免疫抑制作用をもっており、様々な疾患の治療に用いられる非常に有効なお薬です。

ステロイド漸減(ぜんげん)投与について

  • ステロイドを最初は大量に投与し、通常は1~2週間程度で徐々に投与量を減らしていく治療を「ステロイド漸減(ぜんげん)投与」といいます。
  • この治療を自己判断で急にやめると、症状がぶり返すことがあります。毎日欠かさず内服もしくは点滴をしていただく必要があります

内服治療と通院治療

  • 当院では内服を中心に治療を行います。内服でも、点滴でも、使う薬は同じステロイドであり、その効果に明らかな差は証明されていません。
  • それでも点滴治療をご希望の際は、大きな病院を紹介いたします。特に突発性難聴や顔面神経麻痺は100%治る保障はないので、残念ながら完治しなかった場合に点滴治療をしていれば後悔が少ないかもしれません。

ステロイド漸減(ぜんげん)投与の副作用

  • ステロイドは強い効果が期待できる反面、副作用もそれなりにあるお薬です。
  • ステロイドの副作用は大量投与で現れるものと、長期投与で現れるものに分けられます。
  • ステロイド漸減(ぜんげん)投与では、大量投与で現れる副作用に特に注意が必要です。
  • しかし、実際には何も起こらないことのほうが多く、これらの副作用は出現したとしても治療が終了すれば次第に改善していくことがほとんどです

 

【大量投与で現われる副作用】

  1. 感染しやすい(免疫抑制作用)・・・安静を心掛ける、マスク・うがいの励行
  2. 糖尿病・・・血糖値が上昇するため入院が必要な場合もある
  3. 胃潰瘍・・・抗潰瘍薬を予防的に使用する
  4. 精神症状(不眠、躁うつなど)・・・睡眠薬などで対応
  5. むくみ(ムーンフェイス・中心性肥満)・・・一時的なもので、ステロイドの減量とともに改善する

 

【長期投与で現われる副作用】

副腎機能の低下、ステロイドからの離脱困難 、骨粗しょう症、高脂血症・高血圧、筋力低下・筋肉痛、白内障・緑内障 など

皆さまに愛される、親しみやすいクリニックを目指して頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

〒700-0086

岡山県岡山市北区津島西坂2-1-7

駐車場12台分あり

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診察時間

 8:30~12:00
14:30~18:00

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