嗅覚障害

嗅覚障害とは

  • においは鼻の上方にある嗅上皮(きゅうじょうひ)で感知し、その情報が神経を通って脳につたわります。
  • このにおいの経路のどこかに異常が起きると嗅覚障害が発生します。

嗅覚障害の分類

  1. 呼吸性嗅覚障害:鼻で息ができないためにおわない
  2. 神経性嗅覚障害:においを感じる神経が弱っている
  3. 中枢性嗅覚障害:においの情報が脳でうまく処理できない

嗅覚障害の検査

  1. アリナミンテスト
    • 強烈なニンニク臭がするアリナミンという薬を注射し、吐く息のにおいを感じることができるか調べます。
    • 呼吸性嗅覚障害の場合はニンニク臭を感じることができます。
  2. 基準嗅覚検査
    • バラの花の良いにおい、靴下の臭いにおいなどの試薬を実際ににおって検査します。
    • 特殊な設備、機材が必要なため当院では行っていません。

嗅覚障害の代表的原因と治療

  1. 慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎による嗅覚障害
    • 改善率は7割程度といわれています。
    • 慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎そのものに対する治療を行います。
    • ステロイド点鼻療法を併用することがあります。
    • 慢性副鼻腔炎で鼻ポリープが多量にあるときは手術が必要になることがあります。
  2. 風邪を引いた後の嗅覚障害
    • 風邪による炎症のため嗅上皮が障害されて起こるといわれています。
    • 改善率は7割程度といわれています。
    • 漢方薬や、ステロイド点鼻療法などを行います。
  3. 頭を強く打った後の嗅覚障害
    • 明らかに有効な治療はみつかっていません。
    • 改善率は4割程度といわれています。
  4. 原因不明の嗅覚障害
    • 原因が不明なので、障害された部位も不明です。
    • 明らかに有効な治療はみつかっていません。
    • 改善率は4割程度といわれています。

嗅覚障害に対するステロイド点鼻治療について

  • 嗅上皮に点鼻薬を投与するため、懸垂頭位(仰向けになり、肩に枕を入れる、もしくはベッドから頭を落として、首を反り返らす)をとります。
  • 懸垂頭位でステロイドの点鼻液を各鼻、23滴滴下し、点鼻後5~10分間その姿勢を保ちます
  • 起き上がったとき、のどの後ろに流れてくる点鼻薬は飲み込まないようにしてください。
  • 漫然と続けるとステロイドによる副作用のおそれがあるので、通常13か月で治療は終了します。

皆さまに愛される、親しみやすいクリニックを目指して頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

〒700-0086

岡山県岡山市北区津島西坂2-1-7

駐車場12台分あり

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診察時間

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