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鼻の周囲にある「副鼻腔」とよばれる空間に炎症が起きた状態のことです。
- 副鼻腔炎には、「急性副鼻腔炎」と「慢性副鼻腔炎」があります。
- 「急性副鼻腔炎」とは、いわゆる鼻かぜ(急性鼻炎)から副鼻腔へ炎症が広がって、副鼻腔に強い炎症がある状態のことです。
*参考 慢性副鼻腔炎(蓄膿症)・・・副鼻腔に慢性炎症(炎症がくすぶっている状態)があり、膿がたまったり、粘膜が腫れてポリープができた状態
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鼻、副鼻腔の清掃・・・鼻の粘膜の腫れを抑えるスプレーをした後、念入りに鼻汁を吸い取ります。
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鼻ネブライザー・・・抗生剤とステロイド(強力な抗炎症作用)の薬液を吸入します。鼻、副鼻腔の清掃後に行うことで、薬液が奥までしっかり届きます。
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抗生剤を内服します。
- 痛みがある場合には、消炎鎮痛剤(痛み止め)を使用します。
- 鼻の炎症によるくしゃみや、透明な鼻水が出ているときには、抗ヒスタミン剤(アレルギー性鼻炎の薬) が有効です。
- 上顎洞炎に対する上顎洞穿刺・洗浄・・・抗生剤の進化に伴いあまり行われなくなりました。
急性副鼻腔炎から慢性副鼻腔炎に移行することがありますので、きちんと治療することが大切です。