耳管開放症

耳管とは

  • 鼻の奥と耳をつなぐ管のことです。
  • トンネルやエレベーターに乗った時、耳がつまりますが、そのとき唾を飲むと通常閉じている耳管が開いて鼻から耳に空気が入り、スッキリします。
  • 耳管が狭くなったり開かなくなると(耳管狭窄症)、耳がつまった状態が治らず、さらに進むと滲出性中耳炎(しんしゅつ液といわれる液体が溜まる中耳炎)になります。

耳管開放症とは

  • 通常閉じているべき耳管が開いたままになって様々な症状が出現します。
  • 原因は急激な体重減少、加齢、妊娠、ストレスなどが代表的ですが、原因不明のこともあります。
  • 頭を下にすると症状が楽になることがあります。これは、血液・リンパのうっ滞により耳管が狭くなるためです。

耳管開放症の症状

  • 耳管は開いているのに、耳がつまった感じがします。
  • 自分の声が響いて聞こえます。これは、耳管を通じて、声がのどから直接内耳に届いてしまうからです。
  • 呼吸をすると、自分の呼吸音が聞こえてしまいます。「パキパキ」とか、「ゴーゴー」と表現されます。

耳管開放症の診断

  • 詳細に問診することで、ほぼ診断がつきます。
  • 鼓膜が呼吸と同時に動いているのが見えることがあります。
  • 聴力検査で、低音域の難聴がおきることがあります。
  • ティンパノグラム(レフレックスモード)という鼓膜の動きをみる検査が有効です。
  • 耳管機能検査という特殊な検査もあります。

耳管開放症の治療

  1. 漢方薬(加味帰脾湯)・・・7割程度に効果があるといわれています。
  2. 生理食塩水点鼻・・・比較的安全ですが症状の改善は一時的です。
  3. 鼓膜チューブ留置・・・症状が和らぐことがありますが確実ではありません。
  4. その他特殊な治療・・・耳管ピン留置術、耳管口への薬剤噴霧、耳管口粘膜へのコラーゲン注入などがありますが、当院では行っていません。
  5. 体重を増やす・・・太れない体質の人にとっては容易ではありません。
  6. ストレスを避け、水分をしっかりとることも大切です。

耳管開放症は、うっとおしい症状がなかなか他人に理解してもらえない病気です。まずは症状を和らげることを目標に治療を行なっていきましょう。

皆さまに愛される、親しみやすいクリニックを目指して頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

〒700-0086

岡山県岡山市北区津島西坂2-1-7

駐車場12台分あり

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診察時間

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