急性中耳炎

急性中耳炎とは

  • 急性中耳炎とは、鼓膜の内側、すなわち中耳に急性の炎症がおきる病気です。
  • 鼻の奥には耳とつながっている「耳管(じかん)」と呼ばれる管があります。
  • 細菌やウイルスが鼻の奥から耳管を経由し、中耳に侵入して中耳炎になりますから、中耳炎のほとんどは感冒症状(鼻みず、咳、痰など)に引き続いて起こります。
  • 細菌やウイルスが耳の穴から鼓膜を超えて中耳炎になることはまれですので、お風呂や水遊びで耳に水が入っても中耳炎になる心配はいりません。
  • 耳管が短く、鼻やのどの粘膜の抵抗力の未熟な3歳以下の子供によく起こります。

急性中耳炎の症状

  • 激しい耳の痛み発熱耳のこもった感じ聴力の低下などがおこります。
  • 鼓膜がやぶれて膿(耳だれ)が出ることがあります。
  • 乳幼児では耳をしきりに触ったり機嫌が悪くなったりします。

急性中耳炎の診断

  • 鼓膜が赤くなっていたり、腫れているのを確認します。
  • 膿がたまっていたり、鼓膜がやぶれて膿が流れ出るのが見えることもあります。

急性中耳炎の治療

中途半端な治療を行ったり、治療を途中で中断すると「慢性中耳炎」になるおそれがあり、耳垂れや難聴が治らなくなってしまうことがありますから、耳鼻科で鼓膜の状態を確認しながらきっちり治療することが大切です。

  1. 抗生剤・・・下痢が起きることがあるので整腸剤も一緒にのんでいただくことがあります。
  2. 消炎鎮痛剤・・・飲み薬と座薬があります。熱をさげ、痛みを和らげる効果があります。
  3. 点耳薬・・・1日2回使用します。
  4. 鼓膜切開・・・抗生物質が効きにくく、鼓膜の腫れが強くて痛みがあったり熱が高いときには、鼓膜を切って中の膿を出すと痛みや熱が落ち着きます。中耳炎がなかなか良くならないときには繰り返し鼓膜を切開することがあります。切った鼓膜の穴は中耳炎が治れば自然に閉じることがほとんどです。

皆さまに愛される、親しみやすいクリニックを目指して頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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